苦いかしょっぱいか

「けせん商工ニュース」8月30日付コラム

岩手県内でこの一年間に新規に就農した人が２５０人ほどいるとのこと。その半分くらいが「会社を辞めて就農した人たち」とニュースで報道していました。
そのまま聞けば「自ら進んで農業への道を選んだ」ように聞こえますが、実態はリストラ等で職を失った人が就職できずやむにやまれず実家に帰って親がしている農業をしているのがほとんどとの見方も。

いま中国ではアフリカ諸国に対しての経済援助を積極的に展開しているとのこと。その狙いは世界で一番の人口を抱えている中国が近い将来自国の食をまかないかねる事態を見越し、アフリカ諸国からの農産物の輸入をしやすくするための布石との見方もあります。
いまや日本を追い越し、世界第二の経済大国となった中国ですが、日本国内でマンションなどの不動産の購入者が増えているそうです。そのうち日本は中国に買い占められるなどということも…。
いずれにせよ自国の食の確保に向けた中国の経済戦略は、アメリカ言いなりの日本の経済戦略と大きな差を感じます。

（雄）